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2008年4月18日 (金)

ボスについて

教授のw先生はドイツ人で彼の研究分野では結構有名な人だ。論文や著書もたくさんある。長身でやせ形だけどがりがりではない。白髪に白い髭。いくつなのか知らないけど、見た目はおじいちゃんぽいががたいが良いせいか50代くらいにも見える。教授室にはlaughに関することわざのようなものがあちこちに貼り付けられている。旦那の話では大学院の授業ではめちゃくちゃ厳しいらしい。が、我々ラボで働く人々や他のラボの研究者には気さくでファニーな人という印象だ。教授がそんなことまでしなくてもと言うようなことまでやってくれることもある非常に親切な人だが、面倒なことになったりすると突然具合が悪くなったと言って帰ってしまうというお茶目な一面も持ち合わせている。

w教授は3月上旬から5週間のニュージーランド出張に行っていた。なので私が働き出してから教授に会っていなかった。

今朝は誰もいない実験室でゲルにサンプルをアプライしていると人が入ってきたので顔を上げるとw教授だった。先生は私の顔を見てびっくり顔をしながら「Hi~! How are you doing? 」と言ってきた。「Fine !!」と答えにっこり微笑むと「(Do you ) Enjoy your job?」と聞いてくれたので「Yes!!」と答えた。その後先生は「ノハを探しているんだ」と言って実験室の奥のノハのデスクを見回していたので「今日はまだ彼女は来ていないと思います。」と答えたところ、先生は「そうか」と言って引き上げていった。

短いやりとりだったがかなり感動的だった。ボスからEnjoy your job?と聞かれるって、かなり恵まれた状況じゃないだろうか?日本で何人かのボスの下で仕事をしてきたが、なかなかこういった表現ができる人はいなかった。直ボスではないが旦那の指導教官だったKさん(現在W大の准教授)は部下が(仕事において)HappyであることとEnjoyしているかどうかを気にかけている人で、私は先生の下で仕事をしている人たちをかなりうらやましく思っていた。

私の上司は1「(結果はどうであれ)とりあえず仕事をしていてくれればいいわ」、2「(あなたの生活などどうでもいい、プライベートを犠牲にしてでも)早く結果を出して!」、3「手を抜いているだろう!もっと働け!!」っていうタイプが多くてなんだかな~という感じだった。1タイプは自分の立場に余裕がある人(大ボスからかわいがられているので成果は関係ない人)で「とりあえず仕事をして駄目ならいいや」っていう考えが根底にある。まあ、部下としては楽だけどモチベがあがらない。 2タイプは自分の成果を非常に気にしているので半ばパワハラ的なことを言うことも多々あった。私も結果を出したい気持ちが強いのでかなり身を粉にして働いたけど、結局この上司は自分がかわいいタイプなので働き損な気分が残った。 3タイプは「俺様は管理職だ!」という感覚が強い人で、常に「嫌だったらいつでも辞めてもらっていいんだよ」という気持ちが言葉の裏に見え隠れしている人だった。さらに部下がやる気を出していると必ずネガティブなことを言ってたたきつぶそうとする負のオーラの塊まりのような人だった。

今回のw教授との短い会話を通してちょっと思うところがあった。仕事に対する考え方と将来自分がどうしていきたいかを改めて考え直した。先生と知り合えて(出会えて?)良かったとちょっと旦那に感謝している。

その日は早々と午前中に仕事が終わってしまったがラボに残ってうろうろしていたら、ミーティングに呼ばれた。ノハのプログレスレポートだった。ノハはエジプトの国立研究所に所属したままこちらのラボに派遣されている研究員(旦那と同じ)大学院生ですでにまる3年になろうとしているようだった。仕事が上手くまとまらないらしく(論文はすでに3歩うでている模様だが)、当初の帰国予定をずいぶん延ばしているようだ。それももう限界でどうにかしてでも10月までに仕事をまとめてエジプトに帰らないとクビになってしまうと言っていてちょっと辛そうだった。こうなってくるとエンジョイどころではないようだ。。。

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