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2008年3月25日 (火)

仕事3日目

今日は11時出勤。何でも火曜の朝、カレンは用事があるようだ。

11時前にラボについてカレンに顔を見せると「今日はこれをやるよ、書き出してみた」と言った。

1.嫌気性細菌用の培地作り。

2.金曜日のPCR productsの確認

3.金曜日に電気泳動したアガロースゲルのチェック

とのこと。「まずはアガロースゲルを作ってね。ゲルの場所覚えてるよね?」と聞かれたらしいが、最初の方が聞き取れていなくて『ゲルってどっちのゲルだ?金曜日のゲルの場所は知らんぞ??』と心の中で思って「ノー」と言ったら、カレンは不機嫌に・・。ひょえっ!「カモン!」と不機嫌な感じでくるっと向きを変えて歩き出した。『こわいよこわいよ・・(T T)』と行き着いたところは55度のインキュベータの前だった。で、ゲルの入っているフラスコを取り出すと中味が入っておらずカレンは変な顔をしながら「ゲル溶かすところからね」と言って立ち去ろうとした。が、私は試薬の場所やどこで量るか知らないので「アイドンノーホエアー」とその後はジェスチャーで聞いてみた。するとアガロースはゲルステーションにあって、「量るのはこっちよ。あとすべての試薬はここにあるからね。」とカレンの実験部屋の奥にある試薬室のような1.5畳ほどの小部屋に案内された。そしてカレンはさっさと立ち去った。

とりあえずゲル作り。日本では毎回ゲルを作るなんてしていなくて、面倒くさがりな私は作り置きが基本。固まるまで待っているのがねぇ。。仕事量が違うしね。まあ、ここはのんびり、ボスの方針に会わせることにして、こっちでは作り置かないことにした。

さてアガロースを溶かすに当たって、電子レンジが見つからない。アイザックやノハに聞くのもなんなので、旦那の実験部屋に行き、レンジは何処にあるの?と聞くと「みんなはオートクレーブで溶かしてるよ。俺はレンジだけど。」と言っていた。「でも、どっちでもいいはずだからレンジでやる!」と言い張ってレンジの場所を教えてもらいチンした。レンジのターンテーブルはほぼ半分に割れていて回らない。しかもフラスコの底にこびりついたゲルがなかなか溶けなくてイライラ。このひからびたゲルは金曜日からの残りが干上がった物ではないか??と頭をよぎった。だとすると、20~40mlは残っていたような・・・。ひえっ!ちょっと濃くなったがまあいいかぁ~~。「なんか濃くない?」と言われたら1g/100mlにしたと言い張ろうと心に決めた。決めとかないと余計なことを言いそうなので・・・。

で、ゲルを型に流し込んだところでカレンが来て、「次は培地作りだけど、まず金曜日のゲル見ちゃおう」とのことでエチブロから引き上げて冷蔵庫に入れてあったアガロースゲルをトランスイルミネーターの上に直置きで、実験室の電気を消してイルミネーターのスイッチをオン。一応マーカーの上の方と同じくらいの位置にバンドが見えた。マーカーのサイズがよくわからないけど、高分子量のところってことなんだと思う。一応DNA(ゲノム取ってたのかと、そのとき初めて気づく)は取れてたと一安心。しかもエチブロで染めたゲルを引き上げておけば保存できるとは初めて知った。自分としてはゲルにエチブロを入れる方が好きだけど、エチブロの処理の関係とかラボの方針に合わせるようにしている。エチブロ入りゲルでも電気泳動後に取っておいて後から写真を撮るなんてことをしたことがなかったので、ひとつ覚えた。ゲルをバッファーから引き上げることが大事なのかな。

チェック後はエチブロ液がついたトランスイルミネーターを拭き取ることもせずにゲルだけ捨てて終わり。ちなみに(今日は??なのかな)写真も撮らない。しかもこの機械もゲルをのせるガラス?面が割れていて長方形のガラスの長い方に平行に2本ヒビが入っている。うーむ。本当にお金がないラボなのかな?日本のラボならここまで壊れかけてたら新しいのを買うと思うんだけど・・・。まあ、どうにかぎりぎり使えないことはないからありなのか・・。など考えつつ次の作業へ。

ところで、ここの大学(ラボ?)はエチブロ付きのゲルやグローブは危険ゴミだがエチブロ液は流して良いのだ。本当に?と思いながらどこかで浄水しているかなということでそのまま流しに流した。

培地作り。これが大変な作業だった。まずはカレンのノートを貸してもらって書き写した。が、くせ字で読めないことが多く、最初からいきなり躓いた。やっと写し取り試薬室へ行って秤量開始するも、試薬探しに手こずる。どこのラボに行っても最初は試薬探しって時間が掛かる。が、ここはアメリカ。当たり前のように試薬は英語表記なので・・・。私が今まで在籍したラボは全部日本語名?で分類されていたと思う。一つ一つ英語に変換して探すので本当に大変だった。今後は日本でも意識して英語読みするべきだと今までのやり方を反省した。

8つの試薬を探して量り取るのに2時間以上掛かった気がする。(合間に電気泳動などはしていたがたいした時間は掛かってないし。。。)YEと書かれた文字がおそらくYeast Extractだとは思うけど確認しないといけなくてカレンはお昼にいっているようだったのでアイザックに声をかけて確認したり、NO2Sと書かれた試薬が見つからず、旦那にこっそり聞くも旦那も使ってないとのこと。その試薬探しに30分以上費やしたような・・・。カレンは相変わらず見あたらないのでノハに聞いてみると「ホニャホニャホニャ・・これはNa2Sのはずだからここだよ。」とその試薬が入っている冷蔵庫に案内してくれたところ、そこに偶然カレンがいた。どうやら冷蔵庫の隣のドラフトの前でTLCをやっている(のを見守っていた?)のか電話をしていたようだ。

で、カレンに「この試薬は?」みたいな展開になり、結局はNa2Sで良かったが「アイザックのノートにはNa2SのことをNO2Sと書いていたからあってるはず!!」とちょっといらつき気味にノハに言い返していた。まあ、それはどうでもいいが、結局その試薬と別の試薬を一緒に溶かしたストック液が作ってあったことを後に知った。今日は先に1種類の試薬を入れてしまったのでNa2Sを量って入れることにした。後々よく考えるとNO2Sっていう化学式はあり得ないはず?だった。やっぱり私はテンパっていたに違いない。

Na2Sは(たぶん初めて使った気がする)すごい潮解性で、試薬瓶の中は溶けはじめの氷のような感じになっていた。こりゃ、適当に量ればいいやとちょっと多めに量り取ってフラスコに水で流し入れた。すると、フラスコの中の試薬が溶け始めて、温泉場のにおいが。ほほー。。。こんな培地は初めて作った。が、これで終わりではなく、まだまだ大変な作業が残っていた。

嫌気性の培地のため脱気しなければならず、空気が入っているとピンクになる指示薬を加えた後に一度ボイルする。その後N2ガスを送りながら氷冷して室温に戻し、pHを調整後小瓶に分注して(これまた小瓶にもN2ガスを送り続け)ゴム?栓で密栓してアルミのキャップで打栓する。

いや~この作業で本当に死ぬかと思うほど疲れ切ってしまった。しかも今日は11時から13時までの2時間しか働かない予定だったのでお昼も食べてない。涙。

ガラスのピペットを培地を吸い上げる前にN2ガスを吸ってフラッシュ(とも洗い?)してから吸い上げる。それを分注、素早く、打栓なんだけど、小瓶の中でN2ガスが強すぎて培地ががんがん飛び散るし、ゴム栓がちゃんと入らなくて力でねじ込まねばならず、年寄りには本当に辛い作業だった。指にまめができた。旦那がこのラボで働き始めた頃、疲れ切っている日が何日も続いて「手が痛い手が痛い」と口にしていた理由が今わかった。私は22個分の作業を14時から初めてなんと終わったのは16時過ぎ。信じられな~~い。本当に疲れた。1本に5ml分注したので1Lも作った培地の残りはそのまま廃棄。しかも、小瓶に移したところ、培地がピンク色に・・・。ピンクだと酸素が入っていることになるそうだ。本当に泣きそうだった。が、これからやり直すわけにも行かないし、オートクレーブで脱気出来る場合もあるからということで、そのまま、オートクレーブにかけて帰宅することにした。本当に疲れ切った。

旦那も一緒に帰ると言うことで学内のバスにのりアパートにつくとそのままワッフルハウスに向かった。またか。。と思いつつもすご~く空腹だったのでたくさん注文して完食した。本当に疲れた一日だった。

ちなみに、PCRの結果はポジコンはバンドがあって自分が抽出したDNAはバンドがなかった。カレンは「やっぱり培養液が古かったのね」と言っていたが正直何やってるかよくわからないのであまり気にならなかった。確かに昨年9月に培養した菌体だった。。。

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