3日目。
まず、旦那がお世話になる研究室のボスに挨拶に行くことになった。そこで未完了の手続きなどをしなければならない。
ラボに行き、部屋を訪ねると、教授はおらず、部屋の入り口付近をうろうろしていると、白い布を頭に巻いた小柄の女性が声をかけてきた。そこで、旦那が「W先生はいますか」と聞くと、「今日は一日授業だよ」と答えた。どうしようか困っていると、偶然教授が休憩を取りにオフィスに戻ってきた。ラッキー。
そこで挨拶をして、成田空港で買った手土産を渡した(私が)。先生は私に「何でくれるの?」と言ってきたので「日本の習慣だ」と答えたが、その答えが正しかったのかはわからない。ただ、するっと「習慣」という単語が出るわけもなく、もごもごと、トラディショナルとか口走っていたら先生が「ジャパニーズ カスタム?」と言ってくれたのだった。あーあ、やっぱりダメダメよ。
旦那がビザ関係の手続きがまだ未完了であることを先生に告げた。保険がらみのことで、日本で入らずに、こちらの大学の保険に入ることにしていたのでその手続きを期間内にしないと、強制送還になってしまうのだ。私は実はまだ保険に入っていなかったことを知らなかった。さらに、insurance保険という意味の英単語も・・・。で、その時はいまいち何を話しているのかわかっていなかった。
先生と一緒に学科のオフィスがある別のフロアへ向かった。事務局に入るとまず一つめの部屋というか通路?というかにソファが二つあった。ソファの隣に大きなデスクがあって女性が座っていた。ソファの向かい側に小さな小部屋(納戸のようだ)があってそこに小さなデスクが二つあり、白髪のおかっぱ(カリメロ風)の女性が座っている。奥に進むと、別の部屋が隣接していてその入り口を迎える感じで大きなデスクが。そして、入り口の横に倚子があった。デスクの左手にまた部屋があって大きなデスクがあり、女性が座っている。さらに左に向かうと(つまり最初入ったところからコの字に進んだんだけど・・・って書くほどでもないか・・)他の部屋よりも豪華な部屋が。そしてキュートな女性がすごーいデスクに座っている。デスクの上には家族写真、子供の写真、旦那とのツーショットなどが飾られていて、いかにもアメリカ人の職場という感じ。仕事も家庭も充実しているのかなと思わせられる。あまりジロジロ見ちゃいけない気がするけど、ジロジロ見ていた気がする。
先生が事務局長らしき女性ナンシーに事情を説明して、international officeとのやりとりのメールを見せると、ここでは処理できないので、international officeに行くようにと指示を出した。。。私はよくわからずにただにこにこしているだけで、先生とともに事務局を後にした。帰り際にキョロキョロしていると、みんな壁やデスクに家族や子供の写真をおいていて、その写真の数の多いことに驚いた。TVドラマで見るアメリカのオフィスの様子とは違って、ここは家?小学校(の教室の壁)?というようなディスプレイにびっくりした。先生は、女性の扱い方?をよく心得ているようで、いちいち皆に声をかけ手を振って歩いていた。
そして、旦那と私はinternational officeへ向かった。しかもこのオフィスは学内にはなく、大通りを挟んだ向かい側のダウンタウンにあった。車で近くまで行き、オフィスが入っている、銀行の建物を探した。ナンシーが上手に場所を教えてくれたので場所はすぐにわかった。
international officeの入り口に入ると受付のようなデスクがあった。向こう側に、黒髪の白人女性(ヒスパニックっぽくも見える)が座っていた。が、顔を上げない。ハロー。と声をかけるが、チラッとこちらを見るがシカトしているようだ。(えっ!何この人!!と心の中で思ってしまった)旦那がもう一度、声をかけて、勝手に話し始めた。「ハーガンさんに会わせてください」と。ハーガンさんという人が留学生などのビザの発行をしている人らしい。しかし、彼女は「アポは取ったわけ??」とものすごい早口で言っていた(ように思われる)。アポは取っていないと伝えると、「会わせられるわけないでしょ!!!」と。そして、international office利用の手引きのような書類を渡されて追い払われた。さらに、そのときに手渡された書類の中に支払いが必要なものがあるらしく、旦那がその場で支払おうとすると「チェックかマネーオーダーで」と追い払われた。
正直、なんなんだろうか、この冷たさは・・とがっくりきてしまった。旦那はかなり落ち込んでいるように見えた。その時点でやっと私はことの重大さを知ったのだ。「入国後1週間以内」に必要な手続きが済まないと強制送還になってしまうそうなのだ。必要な手続き、今回の場合は、保険の手続きなのだ。それが、アポを取らないと駄目だなんて。まあ、当たり前なんだけど、すでに入国して3日目。そして水曜日。初日に泊まったホテルではインターネットはできたが、寮ではまだ大学のメールアドレスがないためネットが使えなかった。そのためメールでアポを取ることはできないし。電話でアポを取る自信はないし・・・。アポを取ったところで、今週中(木、金しかないじゃん)にハーガンさんに会えないとアウトなのでは・・・。
とりあえずチェックかマネーオーダーを用意しなければ。。とどんよりしながら銀行に入る。銀行の窓口(っぽくない窓口)にチェックかマネーオーダーが欲しいと伝えると、「口座を持っていない人には出せない」と言われた。しかたなく、他の銀行に行くことにすると、キャッシュディスペンサーのドライブスルーを見つけた。そしてそこに近づくと有人のところが一カ所あった。ただ、車ががんがん入ってくるのでなかなか係の人と話すことができなかったが、車がとぎれたときに声をかけると「そこの薬局のホニャホニャホニャホニャ。」と言われた。よくわからなかったが、薬局の近くに購入できる場所があるという風に夫婦そろって理解していた。
薬局の近くにはそれらしき建物は見つからなかった。そこで、旦那は「よし、口座を開こう」といい、二人で銀行に入り口座を作ることにした。これが、意外と簡単に開設できてしまった。私と旦那で別々に作ることにしたので、私も一人で銀行のお姉さんと話しながら手続きをした。住所があればパスポートを見ながらどうにか作れるようだ。そしてテンポラリーのキャッシュカードと小切手帳をもらった。旦那は口座に数百ドル入れて、すぐにマネーオーダーを購入していた。
そしてまた、おっかないinternational officeに向かった。そして、受付嬢に手続きのお金(なんの代金かは私にはわからないが・・)を渡して領収書をもらっていた。
どっぷり疲れながらそのままアパートに戻った。後々、ネットが使えるようになってからマネーオーダーについて調べたところ、薬局などで買えるもののようだった。銀行のドライブスルーで言われたのは「薬局に売っている」ということだったようだ。まあ、口座はあった方が良いので作れて良かったのだが、本当に英語が聞き取れないと不便だと思った。あとネットも。
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